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下鴨に建つ町家の改修である。
過去に宿や蕎麦屋さんとして使われていた建物を洋菓子店へコンバージョンしている。
オーナーシェフからは、1人ずつしっかりと接客をできる店舗を求められた。
そのため元々の建物がそれほど大きくない事もあるが、売り場面積は最小限として厨房やバックヤードの部分をできるだけ確保した。
当初はシェフが1人で製造から販売まで行うため、動線も単純にできるよう設計した。
内装を剥がしたところ、過去の改装の後が幾重にも重なっていたが、躯体は健全であったため一部の補強のみとして、ほとんどそのまま再利用している。
予算に限りがあるため、使えるところは過去の表層の上への塗装や再利用することでコストダウンを図っている。
店舗部分や外観については、色や素材を多用せず無彩色をベースとしてできるだけシンプルに造り、そこに置かれるケーキや焼き菓子等の商品が映えるように計画した。
下鴨神社の近くにあるこの場所は、長く続く小さな店舗が点在しており、この店もその仲間に入り地域で愛される店になることを願っている。
近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい
Pâtisserie AVECAMOUR
所在地 / 京都市左京区下鴨宮崎町121-1
用途 / 洋菓子店
構造 / 木造
規模 / 地上2階(1階のみ改修)
1階床面積 / 64.42㎡
厨房・空調設計 / ネクスト・ワン株式会社
担当 岡田 悟 , 西島 太郎
施工 / loowe inc.
担当 伴 義文 , 中 将希
担当 岡田 悟 , 西島 太郎
写真 / 八杉 和興
下鴨の洋菓子店
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